第20回|数字じゃない“収穫”もある。おもちゃ投資がくれた意外な変化。

おもちゃ投資。
それは「仕入れて、寝かせて、売る」ただそれだけ。
…だと思っていた。

もちろん、利益見込みが出てくるとテンションも上がる。
数字が積みあがっていくのが楽しくて
棚の箱たちが輝いて見えるようになってきた。

でも、ここ最近ふと気づいたことがある。
「なんか前の自分より、いい感じかもしれん」って。


1. 仕入れリサーチが“日課”になった

以前は、スマホといえばSNSとYouTube。
それが今では、Amazon、レゴ公式、ヨドバシ、トイザらスなどの巡回ルート。
「これ、もうすぐ廃盤か?」「ん?この在庫、減ってるな」
そんなふうに、朝の歯磨きレベルでチェックするようになった。

もう半分、習性である。
“無駄にスマホをいじる”から“目的を持ってリサーチする”に変化しただけで、
なんかちょっと知的な大人になった気がする(当社比)。


2. 商品を“長く見る目”がついた

最初は「安いから買う」「売れてるから買う」。
でも今は違う。
「これ、数年後に需要は続いているか?」「ブランドとして信頼できるか?」

…って、どこのプロバイヤーだよ。
そうツッコみたくなるけど、冗談抜きで目線が変わってきた。

日常の買い物も同じ。
「これは流行りモノで終わりそうだな」
「いや、これ10は年いける」
服選びにまでその目線を持ち込んで、結果ユニクロの回数が増えた気がする。


3. モノを大切にするようになった

仕入れたおもちゃは、美術品。
直射日光なんてもってのほか。
指紋もつけたくない。新品のまま、そっと、そっと…。

この精神が、知らぬ間に日常にも浸透してくる。

・段ボールを開けるとき、慎重になる
・宅配のテープもきれいに剥がす
・子どもの落としたおもちゃも反射的に拾う

昔の自分が見たら「なんか丁寧な人っぽくなってない?」ってビビるレベル。
雑に生きてた中年に、小さな“品”が宿り始めた。


まとめ:数字はゴール。でも、途中にも大事なものがある。

副業って、最初は「いくら稼げるか」が気になってしかたなかった。
でもやってみたら、思った以上に副産物がゴロゴロ転がってた。

リサーチする力。
商品を見抜く目。
モノに優しくなる気持ち(と段ボールの扱いスキル)。

全部、地味だけどジワジワ効いてくる。

数字ばっかり追いかけてた頃の自分に言ってやりたい。
「お前、意外と成長してるぞ」って。

おもちゃ投資は、利益だけじゃない。
知らぬ間に、“ちょっとだけイイ男”になれる可能性を秘めている(かもしれない)。

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