はじめに:せどりをしていた頃のミツオ
こんにちは、ミツオです。
2021年6月から約2年間、僕は「せどり」という世界に身を置いていました。
ジャンルは主に、おもちゃ・ホビー。
でも、利益が出そうなら何でも手を出していました。
家電、日用品、DIY工具まで、まさに雑食スタイルです。
仕入れた商品はAmazonで販売。
たまにメルカリも使っていました。
Amazon販売では、基本的にFBA(Amazonの倉庫発送)を活用していました。
最高月商は110万円。
月の利益は14万円を超えたこともあります。
副業としては、数字だけ見ればなかなかの成果だったと思います。
でも――内心はずっとモヤモヤしていました。
「このままでいいのかな…」
「続ければ稼げるけど、気持ちがついていかない…」
そんな不安が、常に心のどこかにあったのです。
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常に秒読み、いつも焦ってる
せどりの世界は、とにかくスピード勝負なんです。
「この商品、明日にはライバルに買われるかも」
「今は利益が出るけど、数日で値崩れするかも…」
そんな不安と、毎日のように戦っていました。
常に決断を急がされる日々。
少しでも迷えば、チャンスは他の誰かに奪われてしまう。
そんな世界でした。
しかも、やっと見つけた利益商品でも、在庫はせいぜい1〜2個。
「再現性がないな」と思う場面が多かったです。
仕入れて売って、また次を探す――その繰り返し。
どれだけ頑張っても、次の仕入れがなければ利益は止まる。
立ち止まることが許されないビジネスでした。
気を抜けば、すぐに利益が消える世界。
パソコンとスマホを両手に、常に情報をチェックしていました。
会社の昼休みも、帰宅後も、土日も。
ずっと“追われている感覚”が抜けませんでした。
そのうち、ふと思うようになったんです。
「これって、冷静な判断でお金を増やしてるわけじゃないよな…」
「どっちかというと、反射神経で生き残る“逃走中”なんじゃないか…?」
いつのまにか、心がすり減っていくのを、はっきりと感じていました。
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そして、2023年8月——おもちゃ投資へ
2023年8月、僕は思い切って「おもちゃ投資」に切り替えました。
それまで続けていた“せどり”から、方向転換したんです。
扱うジャンルは、せどりの頃からしている「おもちゃ」。
でも、そのやり方はまったく違います。
そして、何より心の持ちようが変わりました。
せどりが「回転重視」「即金狙い」だとしたら、
おもちゃ投資は「長期目線」「未来の価値に賭ける」やり方です。
具体的には、廃盤が近そうなおもちゃや、
将来的に価値が上がりそうなセット商品などを選びます。
流行りのキャラクターや、シリーズ構成もチェックポイントです。
焦ってすぐに売るのではなく、じっくりと寝かせます。
半年から1年、長いと2年は保管します。
しかも、保管場所はきちんと管理された6畳の部屋。
ただ積むだけではなく、ダンボールに入れてマーキングしておきます。
目視で在庫を確認できるようにして、状態も良好に保っています。
目先の利益を追うのではなく、時間が育ててくれる“価値”を信じる。
それが、僕が選んだ「おもちゃ投資」というスタイルなんです。
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おもちゃ投資 vs せどり ミツオの主観比較表
項目 | せどり | おもちゃ投資 |
---|---|---|
仕入スタイル | 儲かりそうなら何でも | 将来価値が上がりそうなものに絞る |
労働性 | 高い(リサーチ、発送、価格調整) | 低い(仕入れて保管) |
即金性 | 高い(売ればすぐ現金化) | 低い(売れるまで時間がかかる) |
ライバルの多さ | 多い(競争激しい) | 少なめ(人気商品でも時間が味方) |
精神状態 | 常にソワソワ | 比較的穏やか |
仕入れ効率 | 少数在庫ばかりで限界がある | 同じ商品を複数仕込める |
初期費用 | 比較的多め(回転重視) | 少額からOK |
必要なスキル | 即断力・回転管理 | 長期目線・おもちゃの知識 |
せどりは「今を戦うビジネス」。
おもちゃ投資は「待つビジネス」。
僕のように会社員をしながらやるなら、圧倒的に後者が合っていました。
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仕入れのカタチは変えていい
おもちゃ投資には、即金性がないというデメリットがあります。
売れるまで時間がかかるし、すぐに利益は出ません。
でも、その代わりに――
時間に追われない、という大きなメリットがあります。
僕は会社員です。日中は本業があるし、夜もクタクタ。
そんな生活の中で、せどりのような「走り続ける副業」はもう限界でした。
今では、昼休みにスマホでちょっと仕入れるだけ。
あとは商品を保管しておくだけでいい。
数年後、自然に価格が上がったタイミングで売ればOK。
焦らず、自分のペースで育てる“おもちゃ資産”。
それが、今の僕にとって一番しっくりくるスタイルです。
せどりをしていた頃は、常にプレッシャーと隣り合わせでした。
でも今は、「自分が信じて待てるもの」に投資しています。
投資って、たぶんそういうことなんじゃないかと――
最近ようやく、そう思えるようになったんです。
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まとめ:逃げじゃなく、シフトチェンジ
せどりからおもちゃ投資へ。
僕にとってそれは「逃げ」ではなく、「戦い方を変えた」だけです。
もちろん、せどりには即金性という魅力があります。
スピードと情報力があれば、短期間でしっかり稼げる。
でもそのぶん、リスクも高く、常に神経を張りつめる必要がありました。
おもちゃ投資は違います。
焦らなくていい。走り続けなくてもいい。
ちゃんと考えて仕入れた商品は、時間が味方になってくれる。
「今すぐ儲ける」ではなく、「未来の利益をつくる」。
このスタイルが、会社員の僕には合っていました。
副業って、「手を動かすこと」が正解じゃないときもあると思うんです。
頑張る方向を変えてみる。
働き方だけじゃなく、稼ぎ方も、自分に合った形に調整していく。
それだけで、驚くほど気持ちは軽くなります。
もし今、「副業がしんどい」「毎日が追われてる気がする」
そんなふうに感じている方がいたら、伝えたいです。
投資のカタチは、変えていい。
そして、自分のペースで続けられる方法は、きっとあります。
僕もまだ道の途中。
でも、やっと「地に足のついた副業」ができている気がしています。
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次回はこちらをお届けします。
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